パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

赤ペンはラブレターなんじゃないか - 自主学習ノート1冊目が次々と終わっている

今年も自主学習に取り組む

(試験的に敬体から常体へ変えています)

自主学習の取り組みを今年もしている。

自主学習ノートの簡単な説明は以前記事に書いた。

justsize.hatenablog.com

 今年は丁寧に導入しようと考え、はじめの2週間はノートではなく、ノートを模したプリントに取り組み、毎日フィードバックをするようにした。

今年は昨年度と違い、毎日ノートを提出させて花まるを付けている。30冊程度を見るから時間にすると5分くらいで終わるが、どうやらこの花まるに大きな影響を及ぼす効果があるみたいだ。おかげで、全く自主学習をしないという子が「いない」。(忘れる子はいるけど、やろうという意欲はある。)

これはなかなかすごいことだと思う。もちろん、ミニレッスンを取り入れたり、子どもたち同士での見せ合い、ほめ合いの活動も取り入れての結果であるから、どの取り組みが劇的な効果を及ぼしているのかまでは分析できない。しかし、それは昨年度も同じようにやってきていて、今年だけ変えたのは、毎日花まるを付けるだけはつけることなので、それが作用しているという予想は立てられる。

一冊目終了

そして5月中旬。1冊目のノートが終わる子が出始めた。

毎日取り組んでいると1ヶ月程度で一冊が終わる。1日2ページ、見開きで取り組む約束になっているので、最初と最後のページは余る。

そこに、コメントをいれることにした。

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短い文だと思う。もっとコメントを書く先生はたくさんいる。けれども、量をこなす必要がある以上、この程度で「伝わる」コメントをいれることが出来れば、即日コメントをいれて返すことが可能となる。あまりに長いコメントは、残業の時間をいたずらに増やす。

赤ペンをいれる時に気をつけていること

赤ペンは、かなり目立つ色であるので、否定的なコメントを赤でいれるとかなりグサッと刺さる。なので、赤ペンでの直しは最小限にとどめるべきだと思っている。多く直したければ黒のボールペン(私はブルーブラックを使う)で書けばよいが、クリティカルなミスは赤を入れておかないと見逃してしまう。

さて、今回の赤ペンをいれるにあたって気をつけたことは

  • 1冊分の内容をざっと見返して、その子の強みを書くこと
  • 次もがんばろうと思ってもらうために「この調子で」という文言をいれること
  • 親しみを持てるように最後は私のキャラをいれておくこと

である。

小学校における担任は、子どもたちの成長を間近で観察できる。そのため、一冊分の変化を見逃さずにほめることが出来る。ざっと見返すことで、毎日どのようなところがいいなぁと思いながら丸を付けていたのか思い出し、その子の強みを伝えることができる。

「この調子で」と書くためには、ポジティブなフィードバックを書く必要がある。そのために「この調子で」をいれるマイルールを作っておく。(見返したら一番上は入れていない…)

私のキャラを入れることで、コメントに親しみがわく(だろう)

と、ここまで考えて思うのだ。

赤ペンで書いているのは、ラブレターなんじゃないだろうか。

その子のことをずっと見ているよ、と伝え、成長を喜んだり、良いところを伝えたりして、ずっと応援していることを伝える。まるでラブレターじゃないか。

好きだよ、という言葉を使わずに、好きだという気持ちを伝えている。そんな文が書けるようになっていたら、きっと子どもたちもまた、がんばろうという気持ちになってくれるのではないだろうか。

受け取ってくれた子の喜ぶ顔を想像しながら、今日も赤ペンでラブレターを書く。

今のところ、そんな幸せな毎日を送ることが出来ている。

(常体だとポエムになるらしい)