パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

コンピュータクラブの活動中にプログラマーの大変さが分かった

コンピュータクラブの担当をしています。

今年は最初だけローマ字入力をし、あとはずっとScratchをしていました。
ScratchはNHK for Schoolでも取り上げられており、入門のプログラムの材料が既にNHKによって用意されているという、手間を省くにはもってこいよく考えられた活動です。

www.nhk.or.jp

発表会間近に起きた悲劇

「来週は発表会だよー!自分たちで作った作品をみんなに発表しようね!最後の追い込みだよ。」

クラブ活動がスタートします。それまで完全に怠けていた班は焦りはじめますが、1つだけテストプレイをしている班が。

「ここはこうして…」「これはどう?」「あ、良い感じじゃない?」

班の中でも意見を交流しながらちょこっとずつ直しています。

そして悲劇が起きました。

メインプログラマー(というかその人が作ったプログラムだけ唯一期待通り動作した)が席をちょっと外した隙に、テストプレイを違う子がし、ちょっとした改良を施したのです。

 

3分後。

 

うぉああああぁああああ!?
俺の!俺のプログラムがぁああああああ!俺の半年間はムダだったぁああああああ!

響き渡る絶叫。コンピューター室がその子の絶叫以外、時を止めたかのようにシーンとします。

そのまま彼はコンピュータクラブが終わるまで泣き止みませんでした。

(私はモニターしているので何があったのかは分かっているけれども、自力で解決させたいので敢えて声をかけていない立場です。)

終礼をするとすぐに飛び出して教室に戻る彼を慌てて追いかけます。

「あいつが、あいつが勝手に俺のプログラムをぶち壊した!」

なるほど。スタートボタンを押しても何も反応しなくなっています。
発表を控え、まさかのプログラムエラー。

戻るキーを押すにも、上書き保存されている。おい。こら。

彼の積み重ねてきた努力を知っているので、とりあえず落ち着かせることを優先します。

家で英単語を調べ、面白い名前を付けてタイトル画面を作ったこと。
ちょっとずつ改良を重ね、スコアが表示されるようにしたこと。
裏コマンドで、Aキーを押すと最初に戻るようにデバッグ用の機能まであったこと。

いやいや、ここまで独学で学んだ彼はスゴい訳ですが、友だちがまさかの破壊活動。

これ、もしかすると職業プログラマーも同じようなことが起きているのでは…とビクビクしました。

さっくり解決

とりあえずコンピュータ室に戻します。話を聞きながら5分くらいで復旧。
プログラム自体は簡単です。むしろちょっと改良してあげた。
笑顔で帰宅していきましたよ。絶対無理だとお思っていたその子、ビックリしていました。

当たり前だ。コンピュータクラブの担当だぞ。先生なめんなよ。