パパ教員の戯れ言日記

ここに書かれていることは私見です。全員がこう思っている訳ではありません。悪しからず。

ムスリムの子は給食をどう食べているのか - お母さんが超大変


togetter.com

いやー、これですね。めちゃくちゃ大変です。お母様が。

学校給食の方式には大きく分けて2つある

学校給食を作る方式には、大きく分けて2つあります。

  • センター方式
  • 自校方式

センター方式は低コストだが融通きかず、おいしさもダウン

センター方式は、給食センターで複数の学校の給食を一気に作る方式です。
給食費として保護者から集めているものは、食材代だけなので、人件費や施設管理費などは市が負担します。

よって、この方式にすることでコストを抑え、安価に給食を提供することが可能となります。

逆に、たくさんの食数を調理しますので、融通が利かないことが多いです。
センターから運ばれる間に温度も下がりますので、味も今ひとつ。
特に揚げ物系は衣がかたくなってます。

実は、私の教員生活スタートは自校給食だったのですが、センター方式の給食を出す市に異動したときの初めての給食の感想は、こうです。

「あ、エサだこれ。」(個人の感想です)

アレルギーへの対応については、除去食は先進的なところはできますが、ほとんどのセンターでは無理です。

自校方式は市が食の教育に本気で取り組んでいるところ

自校方式は、給食調理員さんが各校の調理室で調理をします。大抵は栄養教諭が学校に配置されますので、栄養教諭+調理員さんを各校に雇うため、センター方式よりも人件費や施設の管理費用がかかります。

しかしながら、給食の質は圧倒的に高いです。何より温かい給食です。

そして、融通がけっこう利きます。例えば、「先生のクラスはご飯をよく食べるみたいだから次からちょっと多めの量に発注変更しておくねー。」と言われたことも。(自分が食べ過ぎているわけではないと思いたい)

アレルギーへの対応も柔軟でした。ただ、除去食を作る場合、検食分としてもう一食分作らないとならないのはコスト的に大変なようです。例えば、卵不使用のケーキ。Xmasメニューだからアレルギーの子にも食べてほしいと選択。2倍以上の金額かつ検食分にも注文しないといけない。ちょっと大変だよねー、とは言っていました。

センター方式のときに受け持ったイスラム教徒の子

4月当初の引き継ぎで、その子について引き継ぎを受けました。

豚肉がエキスでも含まれたものはNG。

アレルギー対応のために提出された献立表には、食べられない印である蛍光マーカーの強調がおびただしい数に。

というかですね、毎日何かしらは食べられないです。

最悪のケースはパンかご飯+牛乳のみ。

あとはお母さんが作ったメニューです。

5月の個人面談でお母さんが言っていました。「除去食が無理なのは理解できるけれども、給食費が同じなのは納得いかないんですよね。」

そりゃそうだよなぁと思います。給食担当には伝えたのですが、残念ながら…とのことでした。

お母さん、がんばる。

毎日毎日、保温ジャーにはお母さんの手作りのおかず。

例えば、麺なんかは食べられるので、スープだけもってきます。

献立と似たようなメニューなのが入っているんですよね。すごすぎです。

(そして、それを容赦なく残すその子もすごいと思った…)

豚肉は不浄と考える。日本人的にわかりやすく考えると…犬肉かな

給食当番がお皿に間違えてコロッケを載せたとします。コロッケどかせばいいだろと思う人もいるかもしれませんが、その子は皿ごと交換しないと食べられません。ハラムに少しでもふれるとダメだということは、覚えておかないとなりません。

自分に置き換えるとどうかな、と思ったことがあります。

詳しい話は知りませんが、食べられているところもある(らしい)犬の肉。

自分には無理だー。っていうか、何で周りはおいしそうに食べてるの?…犬だよ?

みたいになりそうです。

そんな人に対して、嫌ならでてけと言われるのは悲しい事態だろうな、と思います。

その狭間で、毎日おかずづくりをがんばっているお母さん。尊敬です。

柔軟な対応はできなくても、寄り添うことはできるのではないだろうか。そんなことを思いました。明日からの給食指導に生かしていこう。

2017年2月12日追記:すみません、当然ながらセンター給食と自校給食はその学校や市によって大きく左右されますので、上の話はあくまでも私の経験と言うことで一つよろしくお願いします。