パパ教員の戯れ言日記

このブログの発信は個人としての発信です。こんな教員もいるのかと思っていただければ幸いです。

教育困難校に…の増田は今すぐ辞めた方が良い。死なないためのアドバイス。

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生々しい教育困難校の様子が書かれているこのエントリーですが、

負のスパイラル入ってますよね。

私も、はじめの時こんな感じでした。小学校2年生です。

ロッカーの上に登って授業受ける男子、注意すると教室を飛び出す男子、暴力振るう男子と応戦して男子を泣かせる女子(授業中)…

なんとかしたい、って思うじゃ無いですか。

そのうち、その気持ちが「なんとかしないと。」→「なんとも出来てない自分無能」になるんですね。

ここから抜け出せないのであれば、今すぐ辞めた方が良い。最悪死ぬ。

私が抜け出せたのは、子どもが出来て、仕事だけに時間が取れなくなったこと。

業務内容を最適化せざるを得なくなったこと。

なので、教員で死なないためのアドバイスを贈ります。

自分の過去の経験を話すだけの上司が嫌われるのは知っているんだけど、織り交ぜさせてください。

 

勢いだけで書いたんだけど、推敲するために見返したらただの自分語りになっている……。駄文だけど公開します。

1 所詮歯車の一つであることを自覚しろ

 良い意味で。辞めても代わりはいる。システム上誰かは補充され、やることになる。そして、なんとか回すだろう。

 何が言いたいかと言えば、替わりが効くということを自覚しているのとしていないのでは差が出るということ。

 めちゃくちゃ面倒をみてあげて、一生の記憶に残るような大先生になる必要なんか、ないんだよ。

 自分の出来る範囲でやったら、その結果として記憶に残ってもらえる人になっている、くらいでちょうど良い。だから頑張りすぎない。定時で上がる日を週に一度は持とうよ。

2 歯車として働くことを意識しろ

 私だから…できる、私だから子どもを家に置いておける、私だから彼を迎えに行ける、は負のスパイラルの始まりです。何がって、来年の担任が死ぬ。

 去年の先生はここまでしてくれたのに、ということになる。何故か分からないけれども、オプションサービスとして提供したものが、次年度の標準サービス的なものとして認識されてしまう。

 だから、がんばりすぎると来年の先生が死ぬ。そうやって全員苦しくなって死ぬ。

ときには断る勇気も必要だと思う。去年の先生はこうされていましたが、私にはちょっと出来かねますくらいは言ってもいい。

「先生はそれで給料もらってるんでしょ〜?w」みたいなアホには、「君たちのようなアホの面倒を見るための給料はもらってないんだけど、追加料金はどこから出る?」と返してよい。真面目に相手にするだけ無駄。教育委員会?言ってもらっちゃえ。基本的に教育委員会はこちらの味方になってくれることをわかってない人のセリフだから。戯言に相手する暇はない。戯言遣いシリーズは面白いけど。

3 児相行きは悪くないことだと思い直せ

  自分も悔しい思いをしながら、1人の子を児相に送った。卒業まであと2ヶ月、なんとかならないかと校長室で児相の方にお願いしたこともあった。でも、児相の許可をもらって4月に卒業アルバム(アルバム代は校長が支払った)を施設に持って行ったとき、その子はとってもいい表情だった。

 ときには悲しいけど悔しいけど、児相に送った方が幸せになる子もいるんだ。というか、児相の方だってプライド持って仕事をしているんだから、絶対に悪いようにはしないだろう。児相に送られることを悪いことととらえず、ポジティブに捉えた方がいい。

 

さて、ここからは諸説ありだから、参考になりそうなら。

 

4 6割を味方につける動きをしよう

  子供達のうち、2割は何もせずとも協力的になってくれる。2割は何を言っても無理。残りの6割をどうするか。それで決まる。(3割、3割、4割という人もいる)

  教員として、授業でその6割を引きつけよう。合わせて8割を味方にしたら、残りの2割は渋々だろうがついてくる。その2割にばっかり手を焼きたい気持ちはわかるけれども、長いものに巻いてしまおう。2割をどうにかしたいなら、残りの8割を味方につけてから。それでも遅くない。

  自分も若い時はついつい、目立つ子にばっかり指導をしていたけど、その間待っている子が1番不幸せだということに気がついたのは結構経ってからだった。8割と心が通えば、残りの子たちの指導をしている間、「先生、がんばってね、こっちは大丈夫」という雰囲気が出来上がっている。

  本丸を崩したいなら、周りを固めてから。

5 ほめて動かすんじゃなく、自然とほめよう

  よくほめることは大事だという。でも、それを誤解してほめることによって動かそうとする人もいるが、小学生でも見抜かれる。ましてや高校では無理だろう。自然とほめられるようになっておきたい。褒め言葉のバリエーションはいくつあってもいい。Facebookじゃないんだから、いいね以外も使えるようになっておこう。細かく褒めていきたい。40人もいれば、一日100回は褒められるはず。

  悪い点ばっかり目につくんだけれども、良い点を見つけられる目を養おう。

「すごいですね!」「うわ、ホントに?すごい!」「スゴ過ぎ!」すごいだけでも使い分けできる。

おすすめなのは「素敵!」「さすが!」「思った通り〇〇出来てたね。やるなぁ。」あたり。自分で褒め言葉を意図的に増やせるようになっておきたいところ。

  褒め言葉をもらうことが目的じゃなくて、褒められる行動をしていくことで、誰かが幸せになっているということが理解できるように褒めていく。

6 横の繋がりを意図的に増やそう

  どうも教員と児童生徒は縦の関係になりがちだ。そして、一度関係が崩れると復活は難しい。だからこそ、子どもたち同士の横の繋がりを意図的に増やしておこう。一人に話をすれば、その意図を理解してその子に合った形で伝えてくれるというマネジャー的存在ができると、こちらの意図を伝えるのが圧倒的に楽になる。そういう子が出来たら、教員が出しゃばるよりも、子どもたちに任せて見守った方が良い効果が期待できる時もある。使い分けの1つとして、このコネクションは持っておきたいし、錆びつかないように定期的にプロジェクトアドベンチャーなどで横の繋がりを維持し、深めておきたい。

7 外の世界を知ろう

  簡単に言えば趣味を持て。外に出ろ。ということ。思っている以上に教員の世界は狭い。だからこそ、たくさんの人と出会って、たくさんの人の価値観を知って、それを自分の教育に生かすことが大事だと思う。その結果、「あ、教員に合ってないな」と思ったら遠慮なく辞めていい。外の世界と繋がって、その素晴らしさを子どもに伝えたいなと思ったら教員として伝えればいい。

8 自分を大事にしろ

俺の価値観は俺だけのものだ。横から何を言われても関係あるか。

俺の人生は俺だけのものだ。やりたいことを精一杯やって死ぬんだ。

やりたくないことに使う時間は惜しい。一度しかない人生、死はこっちの都合なんて待ってくれないんだから。